幼いリリーは狼族の両親に冷遇され 彼らは病気の姉にばかり愛情を注いでいた リリーが「皎月銀鏡」の中にもう一組の両親がいると言うと 生みの親は嘘つきと罵り 彼女を閉じ込めてしまう しかし 鏡の中の家族は本当に存在した 彼らは食事を与え 優しく慰め 家では決して得られなかった愛で彼女を満たしてくれたのだ 決定的な裏切りを受けたリリーは 自ら鏡の中へ足を踏み入れ姿を消す 残された両親は後悔に苛まれながら歳月を重ね かつて自分たちが「怪物」と呼んだ存在が 実は未来から捨て子を救いに来た狼族の親だったと知る 彼らがすべてを悟ったとき リリーはすでに「本当の家族」と共に生きていた